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詩 その7

背中のエロス(背後の鬼六)


尻に火がついて
知らん振りして大火傷
後の不幸を
見ない振りして丸はしゃぎ
うつむくのはやめろ
空見て歩いてアゴ打撲
傷だらけの全身で
自宅に帰れば本音のみ
慰めないでくれ
わたしを解放しておくれ

だけど背中にはエロス エロス エロス
エロスを背負っているんだ

悔やんでも
悔やみきる前にエロス
憎んでも
思い出すのはエロス
はしゃいでも
いつも心にちゃっかりエロス
切なくて涙漏れ
乾く頃にはこっそりエロス
難しい顔しても
鼻の下にはエロス筋

いつも背中にはエロス エロス エロス
逃れられないんだ
そしてエロス エロス エロスから
逃れる気なんてないだろ
初めからエロス 最後もエロス
まるごとエロス

目的は自分を忘れる為か
目的は自分を知る為か
それとも自分しかいないからか
それとも自分がそんなに嫌なのか

エロスと散歩
エロスと千鳥足
エロスと格闘
エロスと心中

エロスは犯罪者と童貞を作り 時に慰めてくれるけれど
最後まで陥れているんだぜ
騙されたエロス 万引きエロス

エロスは人間を作り文明を作り国を作り
戦争エロス 自爆エロス
天国まで続いているんだぜ

不明確な 不確かな 夢で 憶測な
そんなものしか続かないぜ
最初からいなくて最後まで残るのは快楽とネズミだぜ
小走りなエロス
正体不明 エロス
しつこい エロス

ピンク色のモザイクの彼方で待ってるぜ
鬼六エロス

こんにちは エロス さようなら エロス
バースディ エロス ジングルベル エロス メリー エロス
南無阿弥陀仏 エロス 南無妙法蓮華経 エロス 葬式 エロス 仏壇 エロス
お盆 エロス 盆菓子 エロス お百度 エロス 賽銭 エロス 餅食ってエロス 甘党エロス
坊主も牧師も両手でエロス 
バンドやってエロス 文字書いてエロス 政治やってエロス 思想のエロス  行進エロス
エロス楽団がオーケストラでエロス  フリージャズが即興エロス
ヨハネがエロス

おう 疲れたから タクシー呼んで帰れよ
釣りもねぇ エロス

ごちそうさま エロス
いただきます エロス
おかわり エロス

エロスでぶが まんじゅうでエロス
栗きんとんでエロス 里芋でエロス
モツ鍋でエロス 焼き鳥でエロス
ぴちぴちのエロス くちゃくちゃのエロス

エロスエロスエロスエロスエロスエロスエロスエロス
エロスエロスエロスエロスエロスエロスエロスエロス
エロスエロスエロスエロスエロスエロスエロスエロス
エロスエロスエロスエロスエロスエロスエロスエロス
エロスエロスエロスエロスエロスエロスエロスエロス
エロスエロスエロスエロスエロスエロスエロスエロス
エロスエロスエロスエロスエロスエロスエロスエロス
エロスエロスエロスエロスエロスエロスエロスエロス
エロスエロスエロスエロスエロスエロスエロスエロス
エロスエロスエロスエロスエロスエロスエロスエロス

お前はいつまで童貞なんだ?





(1997年 春) 
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by hasumaro | 2007-01-26 09:55 |
センチメンタルおせち
自室に放置された昨年の盆菓子。大袈裟に埃を纏っているその姿は、もう食えぬであろうことを物語っている。平たくいうと腐っている。2007年。ノストラダムスがトンヅラして7年経ったのである。困った預言者である。
そもそも年月なんちゅうのは放っておいても過ぎるもので、今更になってジタバタと猿の尻のような顔して忙しくしたところでなんら状況が変わるはずも無いのだが、しかし年末が近づくにつれついついジタバタと蝿のように動き回ってしまうあたりが人間の器の小ささを知らしめるのである。
僕などの場合は「へん、たかが年が明けるくれぇでせせこましくするんじゃねぇよ、お前は老衰間近の蝉か?ぶはは」などとひねくれてみたりするのだが、その実、とってもせせこましくしているのである。恥ずかしいので公表は控えていたのだが、実は12月の半ばにはすでに鏡餅やらを用意していた器の小さい男である。きゃ。
そんで、大晦日には御節料理のレシピを知らんのでとりあえず鍋料理などをこしらえ、普段は飲まぬ日本酒なども用意し、そうして紅白歌合戦やら格闘番組やら漫才番組やらを繰り返しテレビジョンのチャンネルをプッシュして、せせこましく断続的に鑑賞しながら「今年の年末特番はおもしろくねぇなぁこら」などと一通り文句を述べ、仕舞いには年が明ける寸前でNHKにチャンネルを合わせ、「行く年来る年」なんつう刹那的なタイトルの番組を見ながらカウントダウンをして、「うほー、年明けたっちゅうしょ」などと一通り喜び、普段は個人主義を装っているくせにちゃっかり国民の皆さんとの一体感を共有したりするのだから小さい器がさらに縮小するのである。
そんで、迎えた年明け直後に、普段は寝ている深夜にも関わらず図に乗って初詣などにせせこましく出掛けやがり、すでに長蛇の列が出来上がっているため最後尾に並び、「うひゃ、寒いなぁ、こんな寒いのに年明け初日から並びやがる連中ちゅうのはものすごく暇人なんだな、ぷぷ、暇人っていやん」などと他人を批判しつつ、その実自分は他人以上に暇人だ、という事実から目を背けながら、こっそり尻のポケットに賽銭する小銭を用意しているあたりが止め処も無くせこく、もはや器が見えぬほどである。
そんで、ようやく神社の鳥居を潜り、いよいよ賽銭間近となると、心の中でお願い事を思案し、図々しくもたくさんありすぎて悩んだりなどしやがり、しかもいざ賽銭する瞬間にはなぜか緊張してお願い事の半分もお願いできぬ有様と成り果て、しかし年明け初日から後悔するのは嫌なのであまり深く考えないようにしながらおみくじを引くのだが、これが凶だったので少し心が不安になったのだが初日から不安な気持ちになるのは嫌なのであまり深く考えないようにしながらお神酒と甘酒を連続飲酒し、「いやぁ、いい年明けだよ、ほんと」などと心にも無いことを発言することによって自己暗示を試みたりするのである。実に器がせこい。せこいにも程がある。普段は占いの如きを全く信じない、「俺は目に見え、手で触れられるものしか信じない」などと、リアリスト風情を装っている男がこのようにお願い事に失敗したことや凶が出たことに動揺するのだから、この年末から年明けにかける時間ちゅうのは知らぬうちになんかの魔術にでもかかっているんじゃないかしらん、とさえ思うのだがたぶん気のせいである。
そんで、寒さのあまりに身をめり込ませながらよちよち歩き、途中二三度すっ転びそうになりながら「いやぁ、七転び八起きと言うけれど、一回分の勘定が合わないってのはどういった寸法だ?」などとギャグになり切れぬ戯言を吐いて色子の失笑を買い、とりあえずその場を凌ぐためにニヤニヤしながら次のギャグを思案している途中で家に着いてしまい、そんで、とりあえず性行為をしたかったのだが何となく我慢して、「八回目に起きるってのはこれ、そういう気持ちの部分を表現してるっちゅうか、その、あれ、とりあえず頑張ろうってことだと思うよ」などと非常につまらないことを口走った自分に口走った瞬間にすでに後悔しながら、とりあえず鍋の残りを啜ったのである。ころん。
そんで、寝て起きたらすでに一日の夕刻。人間が一番やる気の出ない時間帯である。昔、バーのようなところで働いていたことがあったのだが、あの頃の自分は本当につくづくやる気がなかったと思う。というのはこの、人間にとって一番やる気のない時間帯から出勤するからである、ということに改めて今気づいたのだが、今の僕は昼間の労働に従事しているため、別段この時間帯にやる気がなくても問題ないのではないか、と現在では思っているのだが、そもそもやる気のない時点でこれ、駄目な男である、ということにも同時に気づいたため何だが気分が暗くなってきたのであまり深く考えないようにして、とりあえずニヤニヤしながらカールやコンソメパンチ等のスナック菓子を食い、屁をこいたりしているうちに外は薄暗くなり始め、呆然としているうちに夜になり、唖然としているうちに深夜になった。というような日々をその後正月中続けた僕は、気づくと無駄に肥えており、実に不細工なルックスに成り果てたのであるが、じわじわと気づいていたのだがこれ、毎年同様の正月を過ごしているように思うのである。困った男である。
ああ、もっと正月らしい正月を過ごせば良かった、などと後悔するのであるがこれもまた毎年同様の後悔をしているような気がするのであまり深く考えないようにしてとりあえず、納豆ダイエットを試みたりしたのだがこれが捏造と知り、怒り心頭のあまりに全裸で往来に躍り出たくなるのだが、これをやると逮捕されるので我慢しながら、しかしすでに大量の納豆を買い込んでいるためこれがすべて無駄となると今年の初っ端から躓いた気分になるし、一度躓いたらその後やる気を失う気もすることからあまり深く考えないようにして、とりあえず毎朝と毎晩納豆を食うのだが、これが徐々に虚しさを覚えてきて、今朝などは不意に泣きじゃくりながら納豆を啜る自分に愛おしささえ覚える始末であったのだがしかし、捨てるのはもったいないのできっと今夜も食うであろう自らの器の小ささを自覚しつつ、あと残り4パック(5個入り)の納豆を見詰め眺め、そうして「七回転んでも八回起きよう」と独り言を呟いてみたのだが、それは不意に漏れた屁の音に掻き消され、匂いだけがこっそり残ったのである。かしこ
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by hasumaro | 2007-01-23 09:14 | エッセイ



爆発する愛と欲の言葉達
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